知らないと危険!?髪質改善の怖さとは
福岡市中央区薬院の美容室「ラペ」の代表、草野です。
LA PAIX(ラペ)はワンストップサービスによる移動ゼロの個室空間で、髪の悩みを抱える方に喜んでいただける美容室です。
おかげさまで、ご新規様のリピート率94%、69%のお客様が20回以上のご来店いただいております。
今回は
知っておかないと怖い「髪質改善」についてのブログです。
髪質改善はまだまだ発展途上メニュー
現在多くの美容室メニューで【髪質改善】というメニューを目にします。美容業界で髪質改善メニューが流行りはじめてまだ5年ほどで、美容業界の歴史からするとかなり浅く、髪質改善というメニューに明確な定義はありません。また、現状では髪に負担をかけないと即効性は求められません。
その為、サロンによってどんな薬剤を使用しているか、それが髪の毛にどう作用するか、しっかり理解したうえで施術をする必要があります。
酸熱トリートメントをしっかり解説!!
例えば酸熱トリートメント。名前こそトリートメントとつきますが、列記としたケミカルな薬剤です。
使い方を間違えれば、髪の毛に大きな負担がかかります。
酸熱トリートメント剤には、酸度と酸剤濃度(%)があります。
酸熱トリートメントは、この酸度と酸剤濃度(%)のコントロールで施術をしていくのですが、大手メーカーでも、この濃度を非公開にしていたり、酸度と酸剤濃度(%)の数値を知らないで施術しているサロンも多くあるのが現状です。
これは酸熱トリートメントのとても危険な部分です。
酸熱トリートメントの酸とは、グリオキシル酸・レブリン酸・グリコール酸等のことを指します。
その酸性成分を毛髪内のアミノ基と反応させ、新たに架橋結合を作ります。
本来は水が出入りする場所を各酸が結合(架橋)することによって自然水を封鎖することができるので髪の毛に余分な水分が入りずらくなり、髪の毛を擬似的に疎水性に振ることができるのが酸トリートメントの最大の特徴です。
これをなぜトリートメントというかというと、髪の毛は健康毛であればあるほど疎水性が高くなり、ダメージ毛になればなるほど親水性が上がります。
そのため、擬似的に健康毛のような疎水性を作れるということでトリートメントといわれたりしているのです。
毛髪環境に重要なpH値とは
pH値は1から14まであり、7で中性、これよりも大きい数字の場合をアルカリ性、逆に小さい場合が酸性となります。
身近なものだと、例えば石鹸水はpH12くらいの強アルカリ性、お酢の場合は、pH3くらいで強酸性を示します。
健康な毛髪の場合は、pH4.5~5.5くらいの弱酸性を示しこの領域が最も安定な状態になり、毛髪の等電点と言います。
等電点の範囲で、毛髪は最もタンパク質の結合が強くなり、それ以外の範囲では不安定になります。
一般的にはアルカリでのダメージが過剰にアピールされ、「酸熱トリートメント」は傷まないと言われていますが、強酸性にする過程で毛髪組織を崩し、アイロンの熱で収れんするので、繰り返す事にダメージを与えます。
その割に回数を重ねる度に持続が短くなり、場合によっては縮毛矯正するとビビリ毛を引き起こすので、できれば避けたいメニューと考えています。
髪質改善メニューがたくさんあってよくわからない!
その他にも、髪質改善と謳うトリートメントの代表的なものとして、
・シリコンやポリマーで髪をコーティングするもの
・髪の表面のキューティクルを開いて内部に作用するもの
・化粧品登録の縮毛矯正剤を使用するもの
などがあります。
髪質改善がいまいちよくわからないという方へ
髪質改善って、髪の毛が蘇るの?
髪質改善でくせが抑えられるって本当?
これは髪質改善を希望されるお客様からよく頂く質問です。【髪質改善】のメニューは沢山あり、サロンによって使用する薬剤は様々ですが、実際に髪質改善とはどういうものなのか?
一般的なイメージだと、髪質改善を行うと、髪にツヤがでてさらさらになる、ダメージが無くなり手触りが良くなる。そういうイメージが先行しているかと思います。
※ こちらの記事も参考にどうぞ
「髪質改善とは!?トリートメントで髪が良くなるって本当??」
髪質改善のホントに怖い実情
【髪質改善】は、各サロンでやり方や、使用している薬剤が多種多様で異なるため、中には髪に一切負担をかけないトリートメントだけのやり方を【髪質改善】としているサロンもあれば、縮毛矯正で使用するような薬剤を使って髪をキレイに見せて【髪質改善】としているサロンもあるのです。
ストレートパーマや縮毛矯正を髪質改善としてメニュー化している美容室もあります。
薬剤を使用している髪質改善は、使用頻度や薬剤選びを間違えるとダメージにつながますが、ストレートパーマをする程でもないけどクセ毛を伸ばしたい方には適している場合もあります。
基本的にはダメージがない、もしくはダメージが少ないメニューはクセは伸びず、ダメージが強いメニューはクセが伸びる傾向にあります。
以上の事を踏まえると、【髪質改善】だから髪に負担は無い。髪のダメージがなくなり健康な髪の毛になるになる!とは、一概には言えないのです。
安全性が高く、続けられる髪質改善メニューを選ぶために
髪質改善に対して過度な期待はせず、安全性の高い施術ができるメニューが理想です。
美容室ラペでは、これまでもトリートメントサロンとして、お客様に喜んでいただけるメニューをご提案させていただいて、並行してさらにアップデートしたメニューをご提案できるよう3年以上を費やして、様々な成分などを500人以上のモニター様にご協力いただき検証してきました。
これまでに検証した商材や成分は約20種類以上に及びます。美容室でトリートメントをされたことがある方のメニューはほぼ含まれていると思います。これらを組み合わせると数百種類のメニューを一つずつ試すことになり、各モニター様の髪質それぞれで検証することに途方も無い時間と労力を必要としました。
私たちが辿り着いた「酵素分解水素トリートメント」
そして現在、美容室ラペで使用しているトリートメントは、酸化を防ぐ高濃度の水素トリートメントをベースに採用しています。
活性酸素と結びつくことで水へと変化させ、乾燥によりダメージを受けた毛髪内へ潤いを与えます。
自然と収まりのいい髪質へ変化し、ふわっとしたツヤのある髪へ導く、髪質改善のトリートメントです。
ツヤ感はもちろん、カラーの透明感や色持ち、手触りまで、自分の髪が極上の美髪に変わったことをすぐに実感していただけるはずです。
〈記事〉
オーナースタイリスト:草野雅武