レブリン酸?それってどうなの?

Category: 福岡薬院の美容室「ラペ」ブログ

どんな成分なの?

福岡市中央区薬院の美容室「ラペ」の草野です。

酸熱トリートメントとして使われる「レブリン酸」ですがどのような成分なんでしょうか?
レブリン酸とは、酸を持つ成分で、毛髪内のタンパク質と反応し、高温アイロンの熱により水分を飛ばし「脱水縮合」させることで安定化させます。
【レブリン酸】の他に【グリオキシル酸】【グリコール酸】などが現在使用されています。

本来水が出入りする場所を酸が結合(架橋)することで自然水を封鎖することで髪の毛の中に余分な水分が入りずらくなり、髪の毛を擬似的に疎水性に振ることができます。毛髪内部のコルテックスに芯をつくり、ハリやコシを与えるという流れで毛髪を変化させていきます。

これをなぜトリートメントというの?

薬剤を使用して、髪の毛の形状を変えるものを、なぜトリートメントというか。
髪の毛は、

・健康毛→疎水性
・ダメージ毛→親水性

なので髪の毛を疎水性に近づけて、擬似的に健康毛に似た状態を作れるということでトリートメントと言われたりしてるのです。

ネット上でメーカーさんや美容師さんの売り方とみてみると、アルカリを使わずにストレートにできる、と謳っていますが、酸性トリートメントの一番の特徴は上記のものだと思います。

そもそもなぜストレートになるの?

高温のストレートアイロンで毛髪から水分を完全に抜くことにより、各酸が結合(架橋)を形成します。

この結合(架橋)により髪の毛の形が変化し維持される場合、還元剤を使わずにクセが収ります。

酸熱トリートメントのメリットは?

還元剤を使わないで髪の毛の骨格をストレートに矯正できる

・髪の毛を疎水性に振れる(擬似健康毛)
擬似的に髪の毛を疎水性に振れます。

・髪の毛にハリコシがでる
今までになかった結合(架橋)が発生することで、髪の毛にハリコシがでます。

・回数を重ねていくことが前提なのであれば加水分解に強いグリコール酸のアミド結合での酸性ストレートは理論上有効です。

酸熱トリートメントのデメリット

・残臭が強い

・ストレートにするには回数が必要

・超高温のアイロンを使用

・結合、架橋(効果)が弱い
イミン結合は加水分解に弱く長く持続させるのは現段階では難しい

・カラーの褪色
カラー毛内のジアミン染料と化学反応することで色が落ちてしまう現象がおこります。
これを知らずにカラー毛のお客様に酸熱の施術をしてしまうと、色が抜けてしまい、クレームにも繋がりかねません。
一方で、ヘナなどノンジアミンカラーであれば、カラーの褪色は起こらないとのこと。塩基性カラーなど、毛髪表面で発色するカラーは、比較的褪色の影響が少ない傾向にあります。

・同時施術が染まりにくい
酸熱トリートメントがカラーと相性が悪いと言われる原因に、酸熱トリートメント施術後にカラーの入りが悪くなることが挙げられます。

酸熱トリートメントとカラーを同日に施術する場合、酸熱トリートメント施術を行い、アイロンで脱水縮合を行った後にカラーという流れになるのですが、その際、色が入り難いという声が多くみられます。

カラーと酸熱トリートメントの同日施術については“できる派”“できない派”と意見が分かれている印象で、お客様の毛髪の状態にもよるとは思いますが、“できない派”の意見としては下記のようなものがあるようです。

→酸熱トリートメントにより、キューティクルが閉じていて染料が入り難い
→酸性に振られているため、アルカリ剤の働きが弱くなる

色が入りにくいと、お客様の要望するカラーを実現できないという失敗にも繋がりかねません。

【グリオキシル酸】【グリコール酸】【レブリン酸】それぞれの主成分と特徴とはどのようなものなのか

【グリオキシル酸】

→低分子

→3種類の結合

・水素結合
・メチレン結合(アイロン熱で水分を飛ばすことで結合)
・イミン結合(アイロン熱で水分を飛ばすことで結合)

最も効力が強いと言われているのが、グリオキシル酸。

しかしグリオキシル酸は酸が強すぎるという一面もあり、カラーの褪色、ダメージ毛の断毛などネガティブな要素も多くあるのが難点。

使い方次第で毛髪に過度な負担をかけるので、注意が必要です。

【グリコール酸】

→低分子

→2種類の結合

・水素結合
・アミド結合(アイロン熱で水分を飛ばすことで結合)
安定的で使いやすいが、結合する力が比較的弱く、効果がわかりにくく、カラーの褪色にも注意が必要。

【レブリン酸】
→高分子

→2種類の結合

・水素結合
・イミン結合(アイロン熱で水分を飛ばすことで結合)
比較的マイルドで使いやすい酸。

グリオキシル酸より効果は下がるものの、安定的でカラー褪色への影響も低い。

悪い所が少ないバランスタイプ。

結局のところ、レブリン酸が良いとされるの?

ダメージ毛やカラーの時でも使いやすいのがレブリン酸と考えてもいいかもしれません。

しかし、成分の性質上強酸性ほどではなく、また高分子にあたるのでグリオキシル酸のように低分子で浸透して組織(色素など)を分解することは低く、その分効果(ボリュームダウンなど)も薄い。危険性は高くないですが、持続が短いので繰り返して施術することになり、結果髪の毛に負担をかけてしまい、繰り返す価値は低いかと思いました。

ウルトワトリートメント(ウルトワカラー)は繰り返す価値のあるトリートメントメニュー

少なくとも、繰り返すと良くなると言われる髪質改善で髪に負担を重ねてダメージさせるよりも、正直に状況と現状をお伝えし、ご希望にマッチした施術を行うことが、私たち美容師にとっても、お客様にとっても、正しい姿勢だということに行き着きました。

そう考えることが、お客様にとってリアルであり、親切な対応ではないかと思います。
これこそが本当の「髪質改善」ではないでしょうか?

 

<参考ページ>
◆ 髪質改善トリートメント
◆ 髪質改善カラー

〈記事〉
オーナースタイリスト:草野雅武

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